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PR:ミッション6・迷子の老人

クロッカトンネルでの事件から二日
レンジャークラス「6」に認定された俺はリングタウンをパトロールしながら待機を続けていた。
まあパトロールついでに、キャプチャチャレンジで腕を磨いたり
こっそりと人気のないところでマイナンを青姦したり……
いやだってさ、レンジャーベース内でマイナンを調教するのも限界があるしなぁ
多少危険だが、ベース内でやるよりは……な?
「それに、ヒナタの目も気にるんじゃない?」
まあ否定はしないが……こっちへ戻ってからなにかと近づいてくるからなぁヒナタは。
どうやら「異国のポケモントレーナー」という存在に興味を持っているらしく
プラスルから聞いた俺の「武勇伝」を熱心に聞き入っていたらしい。
まあ流石に俺の女性遍歴まで口を滑らせるようなヘマはいくらアイツでもしていないようだし
ハヤテとの約束もあるから俺の「組織潰し」の話もしていないようで
純粋に、俺というポケモントレーナーという存在をプラスルが知る限りで話していたようだ。
まあそんな話でもヒナタには刺激的だったようで、色々と俺に直接尋ねてくる。
それはそれでいいんだが……なんというか、真っ直ぐな「好意」を俺が持て余しているって感じだ
「普段だったら襲っちゃえばいいのに、出来ないしねぇ」
……言い返してやりたいが、図星なだけになんも言えん。
なんつーか、俺の「女生徒の付き合い方」が変態すぎて、まともな対処が出来ない……って、俺は相当に酷いな
そうやって色々と貯まっているモンモンとした気持ちも含め、どうしてもマイナンの調教は欠かせない状況になっている。
勝手に付いてきた二人を叱った立場ではあるが、マイナンがいなかったら……色々やばかったな俺
人として、俺はまともに生きられないのがよく判った……
「ご主人様にとって私達奴隷は必要不可欠。もちろん私達もご主人様あっての奴隷。持ちつ持たれつ、でいいじゃない」
だとしても人としてなぁ……
「そんなの、本気で気にしてないクセに」
いちいち生意気なことを言うなぁお前は……俺の弱みを握ったつもりか?
「まさか。ただね、なんかこう……嬉しいだけ。えへ」
ったく……まあいい。確かに、本気で問題にしていないところもあるのは事実か。
問題は……やはりゴーゴー団か。
クロッカトンネルで「伝説のポケモン」を探していた奴ら。
四兄弟の一人ミライと接触し、トンネルからの排除と同時に情報を得ることも出来た。
奴らが伝説のポケモンを躍起になって探していること。
奴らが「テンション」や「ノリ」といった感情でポケモンを操るスタイラーを持っていること
そのスタイラーがスーパースタイラーを改造して作られ、量産されていること
ただこれらの情報は得ても、ゴーゴー団の足取りは未だに掴めぬまま。
従って俺もヘタに動くことが出来ず、こうしてパトロールで時間を潰しているのが現状。
ハヤテも言っていたが、何時ゴーゴー団が動き出すか判らない以上、町から出て行けないんだよ
まあその変わり、住人達から色々と「現状」を聞き出すことも出来たが。
どうやらゴーゴー団の下っ端達は、ポケモンによるトラブルを解決する代わりに高額な依頼料を請求したり
ポケモンをけしかけ直接住人を脅したり変な物を売りつけたりと、
かなり悪質なヤクザまがいのことをしているようだ
それでいてレンジャーよりもポケモンの扱いが上手く、自分達がレンジャーに取って代わる存在だと公言するか……
どうしようもないアホな連中だが、同時にとてつもなく悪質。
どうにかしなければならないんだが……動けない状況にイライラするしかないとはな
「イライラ解消の為にも……やっとく?」
だんだん露骨になってきたなお前は……して欲しいのは判るが、そう頻繁にやってられないだろ。
そう町中で何度もやってたらいずれ見つかるぞ
むしろもう見つかってる可能性だってあるんだからな。
とりあえず……一通りパトロールも終わった。レンジャーベースに戻ろうか
「チェ、仕方ないか……あ、ヒナタが出て来た」
「ちょうど良かった。今リーダーがタカマルのこと探してたわよ!」
ハヤテが? いよいよゴーゴー団の足取りが掴めたか?
「んー、そうじゃないみたいだけど……タカマルに頼みたいことがあるみたい」
そうか……
「私はこれからリーダーの命令でサマランドへ向かうの。向こうで会うことになったら一緒に行動しようね!」
ああ、気をつけてな。プラスルも
「うん、それじゃ行ってきます!」
「またねーマイナン」
……行ったか。あいつらはいつでも元気だなぁ。プラスルもさ
「なんかさぁ、プラスル……ずっとニコニコしてるのよねぇ」
良い事じゃないか……お前がヤキモチを焼く以外は
「別にそんなこと……ご主人様がとっととヒナタを奴隷にしちゃえばいいのに!」
なんじゃそりゃ
「そうすれば、プラスルもヒナタもまとめてやれるじゃない。なんかさ、アイツが私の知らないところで楽しそうにしてるのムカツクの!」
なんつー嫉妬だ。まあお前ららしいけど
さてそれよりハヤテだ。なんだろう……ミッションか?
「おおタカマル、帰ってきたか! 君に頼みたいミッションがあるんだ」
やはりミッションなのか……その様子だと、ゴーゴー団絡みじゃなさそうだが。
「残念ながらね。ライラの森の奥深くで、おじいさんが一人迷子になっているらしい。その老人を捜し出し安全な場所までお連れすること……これが次のミッションだ!」
ミッションは構わないが……俺が町を離れて問題ないか?
「人手が足りなくてね。本来ならヒナタに任せたいところだが、彼女にはサマランドでの調査に協力して欲しいと要請が来たばかりで」
みたいだったな。まあ仕方ないか……ライラの森ならそう遠くないし
「では頼むぞタカマル。たぶん、このミッションはキミでないと難しいだろうから……」
ん?
「いや、気にしないでくれ。ただなんというか……まあ会えば判るだろう」
またそのパターンか……了解。色々と気になるが仕方ないな。行くぞマイナン
「はーい……ついでに、森でやってく?」
お前はソレしか脳にないのか……

森に入ると、既に出発していたはずのヒナタが待っていた。
どうしたヒナタ。サマランドへ行くんじゃなかったのか?
「そうなんだけど、まだちょっと時間あるし、途中まで一緒に行こう。ほら、久しぶりでしょ? 一緒に行動するの。タカマルの目的地はライラの森の奥だよね? 付き合ってあげる」
あ、ああ……まあ構わないけど……
参ったな、こう積極的に迫られると……どう対処して良いのか迷う。
女性を「エロ抜き」で接しなければならないのがこんなにも難しいとは……
いかに普段から女性をエロい事でしか見ていなかったのかってのが判るな
どんだけ煩悩まみれなんだよ俺の脳は。マイナンのことを言えた義理じゃないぞ
「こうやって一緒に歩くの久しぶりだね!」
ああ、そうだな……
「タカマルは置いてきたポケモン達と離ればなれで寂しくない?」
まあ寂しくない……ってこともないが、まあ今生の別れというわけでもないからな。
こちらでの「レンジャー修行」が終われば帰るわけだし
「あっ……そっか。タカマル、いつか帰っちゃうんだよね」
まあ、その予定だな
「レンジャーって、なんか家族みたいなものかもって思ってたから……リーダーがいて教授がいて私やイマチさんがいて……タカマルがいて。だからタカマルが帰っちゃうって、全然想像もしてなかった」
家族か……俺には待ってるアイツらがいるから、レンジャーベースの君達に対してそういう感情は持てなかったな
「そう……だよね」
……悪いな。だがハヤテ達には好感を持っているつもりだし、それに……家族じゃ、恋人にはなれないだろう?
「えっ!?」
いや、なんでもない……忘れてくれ
「あ、うん……」
……しまった、ついうっかり「口説きモード」を発動させていた……いかんいかん。
くう、振り返らなくても後ろ二人から送られる「またやってる」って視線を感じられるぞ……
まずいな、どう会話を切り替えていこうか……ん? なんだろう、ずいぶんと身なりの良い男性が近づいてくるな
「レンジャーさん、ちょっと尋ねたいんだが、このあたりで2人のプリンを連れた女の子を見なかったかい?」
女の子?
「私の娘なんだが……いやなに、迷子と言うほどではないんだ」
「2人のプリンを連れた女の子……ですか? リングタウンからここまではみかけませんでしたけど」
「いやいいんだいいんだ。待ち合わせの時間にはまだなってないしね。もし娘を見かけたら、パパがここにいるとだけ伝えてくれないか?」
「判りました。この後森の奥に向かうので、きっとすぐに出会うでしょう。もしご心配でしたら私達からレンジャーベースに……」
「いやいやいや、そこまでは。たぶんプリン達とかくれんぼでもしてるんだろう。心配してくれてありがとう」
……父親はああ言うが、ちょっと心配だな
「そうね……」
俺のミッションが迷子の老人を案内するってのだから、なんか尚更嫌な予感しかしないんだがなぁ
「確かに……タカマル、森の奥へはこっちの道よ。ライラの森って奥の方は「迷いの森」と呼ばれるくらい迷子になりやすい場所なの。普段はレンジャーがこのあたりにいて、その事を注意してあげてるんだけど、今はゴーゴー団のミッションに人が足りなくて、ここが無人になってるの。おじいさん、そうとは知らずにこっちの道が正しいと思っちゃったのね、きっと」
そして女の子も……って可能性もあり得るなこうなると
「ええ……あら? アソコにいるの……」
ん? あれは……プリンじゃないか!?
「プリンが森の奥に!? 行ってみましょう!」
そうだな……導かれるようにプリンの後を追いかけると、そこには予想通り女の子がいた。
「女の子が泣いてる……」
無事で良かったが、喜んでもいられない様子だな
「お嬢ちゃん、どうしたの?」
「うぇーん……あたしのプリン、森の奥に逃げちゃった。2人いたけど1人になっちゃったの。パパいないし森の奥怖いから、くすん……」
それで立ち往生か。この子がそのまま追いかけないでいてくれて良かったな
とはいえプリンの方が迷子ではなぁ……
「大丈夫大丈夫。パパは向こうの方で待ってるから、プリンのことは、えーっとそうねぇ……お願い、タカマル。私はここでこの子のことを見てるから、逃げたプリンを探してきて」
まあそれが最善の選択か。ヒナタ、その子の事は頼むぞ
「ええ。ほら、もう泣かないっ。このお兄ちゃんがプリンを連れてきてくれるから。それまでお姉ちゃんとここで遊んでましょ」
「うん、判った。もう泣かない……くすん」
よし、えらいぞ。それじゃあちょっと待っててな……
この奥か、すぐに見つけられると良いんだが……
「あ、あのプリンじゃない? ご主人様」
お、思ったより早く見つけられたな。
だが迷子になってパニクってるのか……一度キャプチャして落ち着かせた方が良さそうだな
……よし、OK
「あっ……レンジャーさん」
女の子の連れだっていうプリンはキミで間違いないかい?
「あ、はい! ゴメンナサイ……変なおじいさんに驚いてしまって……」
変なおじいさん?
「はい……私達が遊んでいるところへブツブツ言いながら近づいてきて……突然「邪魔だどけ!」と怒鳴られ……いきなりあんな事言われるとも思わず、ビックリしてしまって……」
そうか、まあなんにしても戻ろう。女の子が待ってる
「はい、ありがとうございます」
無事見つけられて良かったが……変なおじいさんねぇ
迷子の老人について言いよどんだハヤテの態度も気になるし……そいつが変なおじいさんで間違いなさそうだなぁ
……ただいま、お嬢ちゃん。
「プリンだ、プリンだ、プリンだ、プリンだー! お兄ちゃん、どうもありがとう!」
どういたしました。
「プリン達と一緒にパパの所に帰りましょ? お姉ちゃんが送ってってあげるから」
「うん、判った。パパのとこ帰るよ……ねえお姉ちゃん、あっちの方に行った迷子のおじいちゃん、おうち帰れるかな? さっきブツブツ喋ってるおじいさん来たの。そしたらプリンに「じゃまだ、どけ!」って……だからプリン、森の奥に逃げちゃったの。そしたらおじいちゃん、「ふはははは」って笑ったの。あの迷子のおじいちゃん大嫌ーい!」
プリンの話と同じだな……
「この子の話の迷子のおじいちゃんって、タカマルが探してるおじいさんの事よ! どんどん森の奥に迷い込んじゃう前に、急いだ方が良いと思う。私も手伝いたいけど、この子を送り届けてからサマランドに向かわなきゃ。お互いにミッション頑張ろうね!」
ああ、お前も気をつけてな
「お兄ちゃん、バイバイ!」
バイバイ……さてと、今度はいやぁな爺さんとやらを探しに行くか
「気が乗らないねぇ」
まあそうも言ってられないだろう……ん、なんだこれ
「祠かな? なんか書いてあるね」
どれどれ……ライラの祠。この森に住む精霊と命達に感謝の祈りを……か
ん? メールだな……ハヤテからだ
『ハヤテからタカマルへ。たった今おじいさんに関する追加情報が寄せられた。どうやら森の中でウツドンに追い回されて道に迷ってしまったらしい。ライラの森のウツドンは侵入者を見かけると森の外へ吐き出そうとする。タカマルも気をつけてくれ。それではこの情報を参考に引き続きミッションを進めてくれ。健闘を祈る』
ウツドンか……丸呑みにして吐き出すのか?
そいつあ……♀なら歓迎だが♂ならイヤだなぁ
「ウツボット先輩の「飲み込む」はすっごい気持ちいいモンね!」
リーフが徹底的に鍛えた技だからなぁあれは……まあ普通の人は♀でもいやなんだろうが
お、情報通りウツドンがうようよしてるな
刺激しないように通り過ぎよう……
「キャプチャして何人か手伝って貰わないの?」
ああ、それも手だな。避けるよりは積極的にキャプチャしてしまうのも。老人の行方も聞きたいし……
ウツドンを回避したりキャプチャしたりしながら、森の奥へと進む俺達。
そして彼らから聞いた話では、やはり老人がこの先へと悪態をつきながら逃げていったらしい。
追いかけるウツドンを嫌っていると言うよりも、
ポケモンそのものを嫌っているように見えた……とは、ついでにキャプチャしたオオスバメの話。
ますます厄介な相手のようだなぁ……ん、この先は崖だな
飛び降りられる距離だが、よじ登るのは難しそうだ。
この崖を飛び降りたのか? それとも落ちたのか?
さっきの女の子の証言やキャプチャしたポケモン達の話だと
独り言を呟きながら歩いているだけだったっぽいから、気付かずにここから落ちた可能性は高いな
怪我してたら厄介だなぁ……
「なんか、心配しているって感じの言い方じゃないですねご主人様」
そりゃなぁ。話聞く限り面倒な老人っぽいし
その上で怪我されてちゃな……レンジャーらしからぬ発言なんだろうけど、これ
まあいい、降りて行ってみよう……
「あ、ビンゴ。あの人じゃない?」
らしいな……なんかブツブツ言ってるから間違いないな。
「ブツブツ……こんなとこまで来たのに、伝説のポケモンがブツブツ……ブツブツ……それもこれも、全部シンバラの奴がブツブツ……ブツブツ……今に見てろ、ブツブツ、ブツブツ……」
ん? よく聞き取れないが……なんか不穏な事言ってそうだなぁ
まあいい……レンジャーユニオンへ救助を依頼された方ですか?
「おおっと、ビックリした! スッと後ろに立たれたら驚くじゃないか!」
……失礼しました。私はリングタウンのレンジャー、タカマル。救助の為参りました。
「……ふむ。なるほど、君がリングタウンのレンジャーだな? それにしても、ここに来るまでずいぶん時間が掛かったな。ユニオンのレンジャーなら、まあそんなものなのだろうか」
……ああクソ、殴りてぇコイツ。なんだこの態度? 救助を依頼し解いてこれは……まあここは我慢だな、我慢
「しかし、よくよく見てみれば……新人! ユニオンのレンジャーが新人を寄こしやがったか。これは傑作だ!」
……ああ、女の子が言っていた通りの、下品な笑い方だ……
失礼ですが、新人ではありますがレンジャークラスは「6」であります。
あなたを救助するのに差し支えはないと、ユニオンは判断したと思いますが……
「ああすまん、君に罪はない。この森で迷って助けを呼んだのはこの私。名前はラゴウだ。君も名前を名乗り給え……」
タカマルです。
「そうか、タカマルというのか……では、私を森の入り口まで案内したまえ」
「ホントに偉そうだねコイツ……」
こらマイナン……私のパートナーが失礼しました
「ふん、これだからポケモンは……」
……あの目つき、やはりポケモンを嫌っているってのは間違いなさそうだが
なんだろうなコイツ……まあ今こんな奴の事を考えている場合じゃないな
近くにいるだけでムカムカするのに、余計腹を立てても仕方ない。
さて崖があって戻れないし、先に進むしかないが……大木が横たわっているな
なるほど、これがあるからコイツはここで救助を要請するしかなかったのか?
さてどうしたものか……こんなことなら途中にいたヒノアラシをキャプチャしておけば良かったな
だが運良く、近くにマグマラシがいる。彼に手伝って貰うか。
まずはキャプチャ。そしてターゲットクリア。
かなり大きな木だが、マグマラシの火力なら充分。無事道を確保できた。
「ほう、まあまあやりおるな」
俺の様子を見ていた老人……ラゴウが口を開いた。
「私の知る限りでは……そのスタイラーという道具は誰もが使える訳では無い。レンジャーが「正しい気持ち」とやらを持っていないと、キャプチャは成功しない……そうだったね?」
ええそうです……と、俺が答えるやいなや、笑い出しやがった。本当に感じの悪い奴だな……
「でもな、タカマルクンとやら……「正しい気持ち」ってなんだろうね? 今正しいことは、何時までも永遠に正しいことだなどと断言出来るものか?……ふふふ、新人の君には少し難しかったかな」
俺の返答は期待していないらしく、とっとと先へ進むぞと促してきた。
なんだコイツは……まあ確かに、「正しい」ってのは不変的な物じゃない。
人それぞれ、そして状況や時代によって変化するのは確かだ。
だが、ポケモンと向き合う……いや、「相手」と向き合うその心に、そうそう大きな「定義の変化」はありえるか?
相手を思う気持ちというのは……まあいい、どうせコイツに聞く耳はない。
とっとと森を抜けだしてミッションを終わらせてしまおう。
「カァー、カァー!」
ん? 鳴き声……この声はヤミカラスか?
お、当たった。ヤミカラスがこちらを見て……
「あのヤミカラス……森に迷った私のことをバカにしてないか?」
それは自意識過剰じゃないか? まあ確かに笑っているようだが……
「うぬぬぬ、ヤミカラスッ! この私をバカにしておるな!?」
おいおい、仮にそうだとしてもそこまで憤慨するほどか?
「なめるんじゃない!! お前なんぞはな……役立たずの! 天の邪鬼の! すっとこどっこいの! ポンポコピーの! ポンポコナの! どうしようもないヤミカラスだーッ!」
あまりの剣幕に、ヤミカラスが飛んでいった……逃げたと言うよりは呆れたって感じか?
ただあのヤミカラスはいいが、これほどの剣幕で邪魔だとか言われたら……プリンがビックリして逃げ出したのは納得だよ
「どうやら「ポンポコピー」の一言が効いたらしいな。それにしても胸くそが悪い。こんなふざけた森は早いとこ抜けてしまおう!」
……なんつーか、言動が子供だな色々と。
まるで……ああそう、まるでゴーゴー団のようだな……
……なんだこの感じ。この「直感」はこれまでも体験しているぞ……
もし、もしこの直感が正しければ……いや憶測だけの判断は危ういぞ、タカマル。
とにかく今は森を抜ける事だ……ミッションに集中しよう。
スピアー達の群れなど、障害はあったがどうにか先へ進む俺達。
そこに……またヤミカラス? さっきの奴か?
なんか笑いながら逃げていくな……挑発しているのか?
「あいつはさっきのヤミカラスか!?「ポンポコピー」が相当悔しかったと見えるな」
なんだよそのポンポコピーってのはよ。意味不明な言葉に首をかしげる事はあっても恐れる事はないっての
まあ好きにさせるか……ん、なんだこの立て看板。
「ええっと……<迷いの森>景色が似ていて迷いがち。この看板もいくつかある……だって」
迷いの森か……そういやそんな事言われていたんだっけ
とはいえ、先へ進むしかないよなぁ……む、道が二股に分かれてる。
とりあえずコッチへ行ってみるか……
「ここはさっき通らなかったか? まさかタカマルクンとやら……迷った訳じゃあるまいな!? レンジャーならレンジャーらしくなんとかしたまえ!」
……っさいなぁ。いちいち答えるのは腹が立つから無言になってしまう。
レンジャーとして褒められる対処じゃないが、丁寧に対応してられるか。
それよりも……だ。確かに、ここは一度来た道だな。
迷うにしても、真っ直ぐにしか歩いてないんだが……どういう事だ?
気付かずに曲がっていた?
だとしても、それならそれでさっきまで通っていた道のどこかと繋がっていたはずだが
ここへ来るまでは一本道だったし……
とりあえずさっきとは違う道を選んでみるか。それで解決するならそれでかまわんだろう
お、違う場所にたどり着けたな。そしてまた二手に分かれるか。
単純に、どちらかが正しくどちらかが間違い……ってことか?
ならば戻されたとしても選んだ道を覚えていれば問題なさそうだな
……何度か戻されたが、難無く切り抜ける事が出来たかな?
今までと違って、広い場所に出たぞ。
中央に大木が立っていて、そこに……
「またしてもあのヤミカラスか」
また、こちらを見てひとしきり笑って……大木の中へと逃げ込んだ。
何が目的だ? あのヤミカラスは……
「なんという執念深さだ。それにしてもこの黒い霧は一体どういうことだ? こんな陰気な森など一刻も早く抜けだそう」
ラゴウが言う通り、周囲には黒い霧が
あれ、この霧……微かだったが、先ほどから漂ってなかったか?
もしかして……急かすラゴウに押されるようヤミカラスを無視して先へ進んだが
その先は……広場の入り口に戻されていた。
そして同じようにヤミカラスが笑い、木の中へ……
間違いない。この霧はヤミカラスが発生させた「黒い霧」だ
しかしあの技は一時的に上がったポケモンの能力を元に戻す技。
道を惑わすような効果があるとすれば「黒い眼差し」の方だが……
なるほど、併用しているのか。
さっきからヤミカラスが「こっちを見て笑っていた」のは、黒い眼差しを俺達にかけていたんだな?
だから道に迷う……というより、「この場から逃げられない」んだ。
だが……何故だ?
ただ俺達をバカにして楽しんでいるだけ……なのか?
「あそこにいるヤミカラス……なんとも不吉な顔でせせら笑いおって! 君はレンジャーなんだからあいつを何とかしろ!」
俺のように真相について気付いたのかどうか判らんが、ラゴウが怒鳴り散らしている。
まあどうにかしないとならないのは確かだな……まずヤミカラスを木の中から引きずり出さないと
側にいるゴマゾウの力を借りて、木を大きく揺らす。
そうして出て来たヤミカラスをキャプチャ……っと、一緒にイトマルも四人出て来てしまったか
しかたない、まとめてキャプチャするか
一緒に出て来たイトマルをキャプチャし、そのままイトマルにポケアシストを頼みヤミカラスを束縛。
その隙を付いて一気に……よし、キャプチャ成功!
「キャプチャに成功したら黒い霧が晴れた……あれはヤミカラスの奴が生み出していた霧だったのか?」
それは確定的だな。さて問題は、なんでこんな事をしたのか、だ。
キャプチャした事だし、じっくりと話を……
「それにしても腹立たしいな。こんな奴に弄ばれていたとは……君、ボヤボヤしてないでさっさとリリースしてしまえ!」
ったく、少しは状況を理解しようとか……仕方ない、ここでごねられても後々厄介だ。
ここは素直にリリースするか……ヤミカラスの奴、俺を見て不敵な笑みを浮かべやがった
が……不思議と不快な気にはならないな、ラゴウと違って。
まあ微笑みかけられるなら♂よりも♀が良かったが……
「どれだけ時間が掛かるのだ、まったく。今度こそ森を抜けるぞ」
へいへい……まあとっとと出たいのには同意だがね。
ようやく行けるようになった道を抜けると……祠?
ああ、ここはあの祠の場所か。
「ご主人様、アイツ!」
ん……ゴーゴー団! 下っ端がなんでこんな所に!?
「あっ、逃げちゃった……」
相変わらず逃げ足だけは速いな……
「今のはゴーゴー団……後ろ指指されて鼻つまみ者などと陰口も叩かれるそうだが、実際の所はどうなのだろうな。誤解されてる部分も多いのではないか? むしろ道案内さえろくに出来ないレンジャーよりよほど役に立つかもしれんぞ?」
そうですかい……そんなレンジャーの助けがなければ飢え死にしそうだったご老体はどうなんですかね?
「……レンジャーにしては口の利き方がなっておらんな」
町の人々を脅すゴーゴー団よりは丁寧なつもりですけどね
「ふん……ここまで来れば後は一人で大丈夫だ。とりあえずは君のおかげ……としておこうか。ユニオンのレンジャーと楽しい一時を過ごすことが出来たよ。ふふ……ふふふ……ふはははは!」
笑いながら、ラゴウは一人で帰って行った……
……不快感に頭が揺らぐ、息が詰まる、胃が痛む……
憶測だけで判断するなと自分に言い聞かせたが、それでも俺は断言するぞ
アイツは……ゴーゴー団だ
あの老人を嫌っているからそう思うんじゃない。長年の「勘」が俺に告げるんだ。
直感ってのも、バカに出来ない。俺はソレで切り抜けてきたからな……
まあだとしても、なんでこんな所に?
アイツは何をしにこんな所まで……
一人眉間にしわを寄せていると、いつの間にかイマチがこちらへ来ていた。
「今のがミッションをお願いしてきたご老人? なーんだかずいぶんと偉そうにしてるんだね。ふははははーとか言っちゃって」
偉そうってだけで片付くなら良いんだけどな……
「なんかあったの?」
いや……ただ、ミッションを今終えたところだ、それだけだよ。
「そうなんだ、ねえねえタカマル! 僕もミッションさっき終わったんだけどさ、いやー、やりがいあったあった! どんなミッションか知りたい? 「別に」って言った? そんなこと言ってない? じゃあ仕方ないな。教えてあげるね! 僕がやり遂げたミッションは珍しくすごいミッション! アリアと一緒にゴーゴー団の足取りを洞窟とかで探ってきたんだ! アリアってほら、結構気分屋さんじゃない? そうゆうのもあって、非常に困難なミッションだったな……疲れた? 帰ろっか?」
さしものイマチも俺の不機嫌な空気を読んで、帰還を口にした。
まあ機嫌悪いのは確かだし、イマチの話はどうでもいいが……彼の明るさに少々気分が軽くなったのは事実だ。
家族……ね。ヒナタが言うのも、判らんでも無いな

「迷子になっていたおじいさんは変わり者とはいえ、心細かったことと思う。ひとりぼっちの森の中で、君の姿を見た時にはそれは嬉しかっただろう。老人の我が儘に耐えて良くやってくれた。今からタカマルのレンジャークラスを「7」に認定しよう!!」
……クラスアップに価するだけの我が儘だったぜまったく
「はっはっはっ……しかしどうして誰も立ち寄らない場所に、あのおじいさんはいたんだろう? 何か引っかかるな……」
……ここで俺の「勘」について伝えるべきか迷ったが
控えておくべきだろうな……俺の心情はともかく、やはり憶測だけの確信は第三者にとっては不確定情報にすぎないし
ただ一つだけ伝えなければならない事がある
ハヤテ、あの森でゴーゴー団の下っ端を見かけたぞ。
すぐに逃げ出したしミッション中だったから追いかける事は出来なかったが。
「なんだって? そうかあの森に……直ちに調査隊を派遣しよう。しかしなんだってあの森に……」
森で祠を見かけたが、あの祠や迷いの森が、伝説のポケモンと関連があると思ったんじゃないか?
「そうだろうね。よし、イマチ達を向かわせよう。タカマルも……」
っと悪い、メールだ……カムリから?
『カムリからタカマルへ。ニョロトノの救出ではポンプが世話になったね。大事なミッションがなければ、サマランドのレンジャーベースまで来てくれないか? 君に渡したい物があるんだ。ものすごく良いモノだから、期待して良いと思うよ!』
大事な「ミッション」はまだないが……どう思う? ハヤテ
「なるほど……これは良い機会かも知れない。タカマルのレンジャークラスも上がったことだし、各地のレンジャーベースを行き来出来る「カイリューバス」の使用を許可しよう! タカマル、2階に来てくれ!」
いやそれよりも……って行っちゃったか。
まあ使えるようになると便利そうだとは思ったが、今でなくともなぁ
仕方ない、上へ行くか。

「話はリーダーから聞いてるよ。サマランドに行きたいんだろ? さあ乗ってくれ!……と言いたいところだが、そう簡単にはいかない。カイリューに認められたレンジャーしかカイリューバスに乗ることは出来ない。どうやってカイリューに認めて貰うかだって? 君はレンジャーだろ? 君の気持ちをキャプチャでカイリューに伝えるんだ」
いやまあその前に俺サマランド行き決定?
プレゼントならいつでも受け取れるだろうに……まあ調査はイマチ達に任せた方が良いのか
それはそれとして……とりあえず、キャプチャする事がカイリューバスの使用試験って事か?
「そういうことだタカマル。覚えているかどうか、君がここに来る前私に手紙を7通くれただろ? あの中の1通に、君はこんな事を書いていた。「ポケモンは道具じゃない。ポケモンは乗り物じゃない。人間とポケモンの気持ちは一方通行じゃないし、お互いの得意なことを分かち合うことが出来るのです。そうすればきっと、人間だって空を飛べるし、ポケモンだってより幸せになれるんだと思います」何度も読んだからこうして覚えているんだよ。どうだタカマル。昔の君のその熱い想いを、今ここで証明してみないか?」
……そんな手紙は書いた覚えがないぞハヤテ
つか、あれはフェイクの為にアンタが書いたんだろうが……俺をどんな熱血キャラにしたいんだよ
まあ言っても始まらないか……
「それじゃあタカマル、準備はいいかい?」
カイリューバスを管理しているレンジャーが問いかける……OK、いつでも行ける
「よし、良い返事だ! それじゃあ行くぞ! 君の気持ちをキャプチャに込めるんだ!!」
カイリュー自身は強いポケモンで、本気でやるならキャプチャは相当難しいはずだ。
しかし狭い室内ではカイリューも本気を出す事も出来ない。
まあ試験のようなものだから、カイリューが本気を出す必要も無いのか。
……よし、キャプチャ完了
「中々見応えのあるキャプチャだったよ。どことなくリーダーのスタイルに似ている感じがしたな」
なにがどう似ているのか、俺にはサッパリ判らんが……
少なくとも、俺はハヤテのような熱血キャラじゃないのは間違いないと思うぞ
……なんだよマイナン、その顔は。
「カイリュー、タカマルのことを認めるかい?」
「うん。彼の熱いハート、レンジャーとして認める他ないね!」
いやだから……もういいよ
「タカマルの気持ちはカイリューに伝わったようだ。おめでとう! これで君はいつでもカイリューバスを使えるようになったぞ。一度行ったことがあるレンジャーベースならカイリューでひとっ飛びだ」
とにかくこれで便利になったな。
ただ……いやまあ、♀が良かったとかそういうことを言ってる場合じゃないな
「サマランドに付いたらカムリによろしく伝えてくれ。でもあいつがくれる物と言ったら……まあ行って見れば判るさ」
またそういう含みを持たせて……なんなんだよハヤテ
「まあまあ……とにかく、あっちにはヒナタもいる事だし、頼むよ。ゴーゴー団の事はこちらで調査をしておくから」
頼むぜハヤテ。
「よしっ! それじゃあカイリュー! タカマルを乗せて最高のスピードでサマランドまでだ!」
「了解。飛ばすからシッカリ掴まっててね!」
少々ゴーゴー団の事で後ろ髪引かれつつ、俺達は急遽サマランドへ向かった
まあプレゼントとやらを受け取ってすぐに戻ってくればいいか……そう、俺は軽く考えていたんだがな……
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  • 2011-03-31
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S-BOW

Author:S-BOW

このブログは、管理人がポケモンをプレイしながら脳内でポケモンを擬人化し、更にエロ妄想を繰り広げた半プレイ日記です。
基本的に脳内妄想をあるがまま文章化しているため、読みづらい点が多々あることをご了承ください。
また始めて読まれる方は、下記カテゴリーの「はじめに」をクリックして注意事項を一読くださると幸いです。
またエロい妄想はしていますが、ストーリーをなぞった形になっているので、エロシーンは一部を除きかなり薄めであることもご了承ください。
※18禁ブログです。18歳未満の方は閲覧しないようお願いいたします

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